ハンドメイド販売で収入が増えると気になってくるのが「税金」や「確定申告」。
「いくらから申告が必要?」
「扶養に影響するの?」
「開業届って出すべき?」
──この記事では、そんな疑問をやさしく整理します。
数字が苦手な主婦でもわかるように、損しない副業の続け方を具体的に解説します。
りんハンドメイド販売を始めて、気になるのは税金関係!
この記事では、詳しく解説していきますᵕ̈*
1. ハンドメイド副業は「雑所得」か「事業所得」か?
ハンドメイド販売で得た収入は、原則として雑所得または事業所得に分類されます。
区分によって申告方法や経費の扱いが変わるため、ここは最初に押さえておきましょう。
- 雑所得: 趣味・お小遣い稼ぎレベル。売上-経費の利益が年間20万円以下なら確定申告不要。 例:minne・BASEで月5,000円〜1万円程度の販売。
- 事業所得: 継続して販売し、利益を目的としている場合。開業届の提出で「個人事業主」扱いに。 経費計上・青色申告が可能になります。
最初は「雑所得」でOK。売上が安定してきたら「事業所得」へ切り替えるのが一般的です。
2. 確定申告が必要になるライン
「副業でも確定申告が必要なの?」という質問に対しては、年間の利益が20万円を超えたら必要と覚えておけばOKです。
- 対象になる条件: ・売上 - 経費 = 利益 が 20万円を超える ・会社勤めやパート収入と別にハンドメイド収入がある場合
- 申告のタイミング: 毎年2月中旬〜3月中旬(前年分の申告)
- 申告しないとどうなる?: 税務署からの指摘や延滞金のリスク。早めの申告で安心です。
「20万円ルール」はあくまで“会社員・パートと併用”の目安。
専業主婦で副業収入だけの場合は、もう少し低い金額から課税対象になります。
3. 扶養に影響しない範囲を知っておこう
主婦が副業を始めるときに一番気になるのが「扶養を外れないかどうか」。
扶養には「税金上」と「社会保険上」の2つの基準があります。
- 税法上の扶養: 年収103万円以下 → 扶養内(所得税なし)
- 社会保険上の扶養: 年収130万円未満(パート+副業合計) → ご主人の扶養内
たとえば、パート収入が100万円+ハンドメイド収益30万円だと、社会保険上の扶養を超える可能性があります。
ただし、経費を引いた「所得」が基準になるので、材料費などをしっかり経費計上するのがポイントです。
4. 経費として認められるもの
「経費」は、ハンドメイド販売の利益を正しく計算するために欠かせません。
「販売に必要な支出」はすべて経費として計上できます。
- 材料費(布・ビーズ・金具など)
- 発送費・梱包材・ラッピング用品
- 販売手数料(minne・BASEなどの手数料)
- 写真撮影用の背景・照明・小道具
- 通信費(ネット・スマホ)や電気代の一部
特に原価シートを作っておくと、確定申告のときにスムーズ。
材料費・手数料・送料を入力すると自動計算できるテンプレを使うのもおすすめです。
5. 開業届を出すタイミングとメリット
継続的に販売している場合、税務署へ「開業届」を出すことで正式に“個人事業主”として活動できます。
- 提出先:税務署(開業後1か月以内が目安)
- 提出費用:無料
- 提出メリット: ・青色申告が可能(最大65万円の控除) ・経費計上の幅が広がる ・銀行口座や屋号を作りやすい
いきなり提出しなくてもOK。
ただ、安定して月3〜5万円以上を継続して稼げるようになった段階で出すと、節税面で有利になります。
6. 確定申告のやり方(ざっくり3ステップ)
青色申告をする場合は帳簿が必要ですが、会計アプリなら自動で記録してくれるので初心者でも安心です。
7. よくある質問(Q&A)
まとめ|「申告=信頼」につながる
ハンドメイド副業の確定申告は、難しそうに見えて実はシンプル。
経費を整理して、必要な金額だけ申告するだけでOKです。
きちんと申告しておくことで、将来的に開業届→個人事業主→屋号付きショップへステップアップもしやすくなります。
副業でも正しく申告すれば、安心して長く続けられます。
あなたの“好き”がしっかりした収入に変わるよう、数字の管理も少しずつ身につけていきましょう。








